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鉄道の夜間工事とは?営業終了後に行う電気工事の必要性と作業内容を専門業者が解説

鉄道の夜間工事は電車の運行が停止する終電後から始発前までの時間帯に実施される重要な作業です。一般的に終電後の午前0時頃から午前4時30分頃まで約4.5時間の限られた時間で行われます。三重県四日市市・名古屋市周辺でも同様の作業時間帯で実施されており、安全で安定した鉄道運行を支える基盤となっています。

 

 

こんにちは、名泗架線工事株式会社です。弊社は三重県四日市市を拠点として、愛知県名古屋市をはじめとする東海三県で鉄道電気工事を専門に手がけております。今回は、多くの方が疑問に感じる鉄道の夜間工事について、なぜ営業終了後に電気工事を行う必要があるのか、具体的な作業内容とともに詳しく解説いたします。

 

鉄道夜間工事とは


鉄道夜間工事とは、電車の営業運転が終了した後から翌朝の営業開始前までの限られた時間内に実施される保守点検・修繕工事のことです。

 

作業時間帯と規制

夜間作業は厳格な時間管理の下で実施されます。一般的な作業スケジュールは以下の通りです。

時間
作業内容
詳細
21:00
出社・事前ミーティング
作業内容確認・安全確認・役割分担
22:00
現場移動・準備
工具・資材積み込み、作業現場への移動
0:00
終電確認後作業開始
電車線点検・修繕・交換作業実施
4:30
作業終了・片付け
始発前までに作業完了・安全確認
5:30
帰社・報告
作業報告・道具整理・業務終了

「参照:株式会社東京電気商会求人情報」

作業時間は平均約4時間程度となり、短時間で集中的に高品質な工事を完了させる必要があります。

 

夜間作業の必要性

鉄道夜間工事が不可欠な理由は複数あります。

夜間作業が必要な理由

  • 運行への影響回避:昼間の営業時間中は約2~3分間隔で電車が運行しており、工事による運行停止は利用者への大きな影響となる
  • 安全性の確保:停電状態での作業により感電リスクを排除し、作業員の安全を確保する
  • 作業効率性:列車運行を気にせず集中して作業を進められるため、効率的な工事が可能
  • 騒音対策:夜間であれば工事音による周辺住民への影響を最小限に抑えられる

JR西日本の事例では、従来の終電と始発の間のわずかな深夜時間帯での作業に加え、計画運休やダイヤ変更により作業時間を拡大する取り組みも始まっています。

 

夜間電気工事の具体的作業内容

鉄道電気工事では、電車の安全運行を支える様々な電気設備の保守・修繕を夜間に実施します。

 

電車線設備メンテナンス

電車線設備は電車に電力を供給する最重要インフラであり、夜間の綿密な点検・整備が欠かせません。

架線点検作業

トロリー線検査:パンタグラフと接触するトロリー線の摩耗状況、張力調整装置の動作確認

ハンガ点検:補助ちょう架線からトロリー線を吊り下げるハンガの破損・劣化確認

がいし検査:絶縁体である「がいし」のひび割れ・汚損状況の詳細確認

設備交換工事

部品交換:劣化した電車線設備部品の計画的交換作業

張力調整:温度変化による架線の伸縮に対応する自動張力調整装置の調整

電柱取替:老朽化したコンクリート製電柱の耐震補強・更新工事

「参照:東日本電気エンジニアリング株式会社」

軌陸車(軌道陸上兼用車)や高所作業車を活用することで、地上からの目視検査では発見できない変化も確認し、不具合発見時は速やかな修繕を行います。

 

信号保安設備工事

信号設備は鉄道の安全運行を支える最重要システムであり、夜間の精密な点検・修繕が必要です。

設備種別
主な作業内容
作業の重要性
信号機本体
LED電球交換・レンズ清拭・動作確認
運転士への正確な情報伝達確保
ATS装置
地上子点検・配線確認・感度調整
自動列車停止システムの信頼性維持
踏切設備
警報機・遮断機動作確認・センサー調整
踏切事故防止・道路交通安全確保
通信設備
列車無線・指令通信装置の点検整備
緊急時の迅速な情報伝達体制維持

「参照:有限会社梶原電気商会」

信号保安設備の保守点検は弱電工事が中心となり、それに伴う土木工事も夜間に実施されます。作業は必ず複数名のチームで行い、安全性を確保しています。

 

 

夜間作業の安全対策

夜間工事では、暗闇での作業による特有のリスクがあるため、厳格な安全管理体制が必要です。

 

安全基準と法規制

鉄道夜間工事は「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」をはじめとする厳しい法規制の下で実施されます。

感電防止対策

停電作業:作業区間の完全停電確認後の作業開始

接地器設置:万一の送電に備えた接地器の確実な設置

絶縁用具使用:絶縁手袋・絶縁靴の着用義務

列車防護体制

見張員配置:作業区間への列車侵入監視体制

防護無線:緊急時の列車停止指示システム

合図確認:作業開始・終了時の確実な連絡体制

墜落・転落防止

安全帯使用:高所作業時の墜落防止器具着用

照明確保:作業場所の十分な照度確保

足場設置:安定した作業台の確実な設置

「参照:JR西日本線路近接工事安全対策」

 

チーム連携体制

夜間工事の成功は、経験豊富な技術者によるチーム連携が鍵となります。

チーム体制の重要ポイント

  • 責任者配置:JRが定める「工事技能認定」を取得した作業責任者による現場統括
  • 役割分担:電気工事士・信号技術者・安全確認者など専門技能に応じた明確な役割分担
  • 連絡体制:指令所・運転士・作業チーム間の確実な情報共有システム
  • 緊急対応:異常発生時の迅速な報告・対応手順の徹底

JR西日本の事例では、労働人口の減少や建設業界における働き方改革の進展に伴い、普段は夜間に実施している工事を日中時間帯に集中的に実施する取り組みを積極的に展開しています。
これにより作業員の働き方改革、効率的なメンテナンス、作業の安全性向上を図っており、夜間作業特有の安全課題を日中作業への転換で解決しようとしています。

 

三重・愛知地域の夜間工事特徴

三重県四日市市・愛知県名古屋市周辺では、地域の鉄道網の特性に応じた夜間工事が実施されています。

 

地域鉄道の運行特性

東海地域の主要路線では、それぞれ異なる電化方式と運行形態に対応した夜間工事が必要です。

路線名
電化方式
夜間工事の特徴
東海道本線
直流1500V
高頻度運行区間のため限定時間での集中作業
中央本線
直流1500V
山間部での架線点検・倒木対策工事
近鉄名古屋線
直流1500V
都市間高速運転区間の精密な軌道・電気設備点検
名鉄各線
直流1500V
密な路線網に対応した効率的な夜間工事計画

「参照:国土交通省令和6年版交通政策白書」

四日市市周辺では、JR東海・近鉄・三岐鉄道などの複数事業者が運行しており、各社の運行ダイヤに配慮した工事調整が必要です。また、名古屋市内では地下鉄との接続駅での工事調整も重要な要素となっています。

夜間作業では日勤と夜勤の割合がほぼ半々となることが多く、特に夏場は暑さ対策として日中作業を夜間のできるだけ涼しい時間帯に移行する取り組みも行われています。

 

まとめ

鉄道の夜間工事は、私たちの日常を支える鉄道インフラの安全性と信頼性を維持するために欠かせない重要な作業です。終電後から始発前までの限られた約4.5時間で、電車線設備の点検・修繕、信号保安装置の整備、通信設備の保守など、多岐にわたる電気工事を確実に実施しています。

三重県四日市市・愛知県名古屋市周辺でも、地域の鉄道網の特性に応じた専門的な夜間工事が日々行われており、厳格な安全管理体制の下でチーム一丸となって作業に取り組んでいます。これらの夜間作業により、翌朝には安全で快適な鉄道輸送サービスが提供されているのです。

弊社名泗架線工事株式会社では、長年培った技術と経験を活かし、東海三県の鉄道電気工事を通じて地域の交通インフラを支え続けてまいります。鉄道電気工事に関するご相談やお問い合わせがございましたら、お気軽にご連絡ください。

 

 

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TEL:059-365-2375 FAX:059-363-1410
※営業・セールス目的の問い合わせはご遠慮願います。
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