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鉄道電気工事の豆知識!トロリ線とすり板の寿命とは

こんにちは!愛知県名古屋市などで鉄道電気工事を手掛ける、名泗架線工事株式会社です。
鉄道関係の仕事のなかでも、鉄道電気工事は目立った仕事ではありませんが、多くの人の生活を陰で支えております。
多くの通勤者が利用する電車は、さまざまな部品や数多くの装置を用いて日々運行しています。
電車は電気で動いていますが、その仕組みをご存知でしょうか。
今回は電車に電力を供給するための部品、パンタグラフのすり板とトロリ線、それぞれの寿命について解説していきます。

トロリ線とすり板の材質

電車上部
パンタグラフとは、多くの電車の上の電線に接しており、上部に設置されているすり板と電力を供給する電線と接触して電車を動かしています。
この電線をトロリ線と呼びます。
日々の走行により、摩擦で消耗しながらも運転に大きな支障が出ないのは、その材質に秘密があるからです。
まず、トロリ線の材質ですがスズが入った銅合金です。
スズが入ることにより、強度が上がるだけでなく摩擦に強くなります。
すり板は素材が炭、銅を含有したカーボン主体の材質です。
摩擦が起こることで炭の粉が発生します。
この粉が、潤滑油の役目をして滑りやすくなり、摩擦を軽減させています。

消耗する原因

電車走行中は、双方が常に接触している状態のため、摩擦が起こっています。
そのため、摩擦によるすり減りが起こるのです。
トロリ線とすり板が接触する場所が同じだと同じ部分のみで摩擦が起こります。
そのため、すり板全体が均等にトロリ線と接触するよう工夫されています。

トロリ線とすり板の寿命

それではトロリ線とすり板の寿命はどれくらいでしょうか。
トロリ線はスズが含まれている材質のおかげで、新幹線で10年前後、在来線では、山手線のような本数の多い電車でも13年も持つのです。
対してすり板の寿命は短く、新幹線では20,000キロメートルで交換、東海道新幹線を例にあげると東京~博多間で8.5往復で交換となります。
在来線は路線によって幅がありますが、短ければ約半年で交換となります。

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