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電車線設備の基礎知識!代表的な電車線の架線方式を解説

こんにちは!三重県四日市市の拠点を中心に、愛知県名古屋市など東海地方の鉄道電気工事・電車線工事を行う名泗架線工事株式会社です。
電車線設備は電車に電気エネルギーを送るための設備であり、電車の運行形態によって種類が異なります。
架線方式は鉄道ごとに必要な速度と輸送量、経済性などにより決定しており、大きく3種類に分けられているのです。
今回は、電車線設備について代表的な架線方式をご紹介します。

剛体架線

クエスチョン
剛体架線は架空剛体電車線の下にトロリー線を固定した架線です。
架線は非常に重いため地上区間でもビーム支持では重みに耐えられないことから、トンネル断面を小さくする必要のある地下鉄で採用されている方式です。
架線の高さを低くできる反面、弾性に乏しいため離線を起こしやすく、柔軟性がないため高速運転に向きません。
剛体架線は摩耗による断線の恐れがないため、メンテナンスの低減が期待でき建設コストの削減も可能です。

カテナリ架線

カテナリ架線はトロリー線を、ちょう架線からハンガという吊り金具で吊り下げる方式です。
トロリー線の上下のうねりが小さく適度な弾性をもつため離線が少ないという特徴があります。
シンプル・カテナリは、電車速度が100km程度の路線で最も多く採用され、運転本数の多い区間ではツイン・シンプル・カテナリが用いられます。
電圧降下を防止し安定した電力供給が可能ですが、設置・保守コストを要する方式です。

第三軌条(サードレール)

第三軌条は電車運転用の電力を供給するため、走行レールに並べて導電レールを設置する方式です。
車両の台車には集電靴(しゅうでんか)という集電装置で電気を取り込み輸送する仕組みです。
第三軌条の導電レールは走行軌道の近くに設けるため、地下鉄や高架式の専用敷地内の鉄道に適用され、電圧も低圧のものを使用します。
また、レールは電車の走行レールのような荷重を受けないため強度は不要ですが、伝導率の高い低炭素銅が使われます。

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